こんにちは、
アーリーリタイア研究家
エスカルジュニアです。
「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」をみました。
●「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」(クラウス・ハロ監督)
(ストーリー:U-NEXTから引用)
「1枚の絵画が老画商の心に火を灯し、未来と過去を照らし出す。
人生を美術品に捧げ、家族は二の次だった美術商・オラヴィ。
引退も間近かに迫ってきたある日、彼は疎遠だった娘から頼まれて問題児の孫・オットーを預かることになる。
そんななか、オラヴィはオークションハウスで出会った作者不明の絵画にひと目惚れする」
映画の内容というよりも、この映画を通して、自分の過去を振り返り、そして今後について考えてみたいと思います。
エスカルジュニアは、脱サラ・起業後にビジネスを模索していった結果、徐々に「画商」的というか、この映画の「オラヴィ」的なビジネスが形成・展開されていきました。
この映画の「オラヴィ」にとても近い心理状況でビジネスをしていたために、「オラヴィ」の目線が過去の自分の経験と重なって、ドキドキしながら見ていました。
ただ、おそらく、エスカルジュニアだけが、「オラヴィ」に近いのではなく、自らビジネス、投資を行っている人は、共感できる部分があるのでは?
販売する商品を仕入れるにあたって、
・リスクが一見高そうなため、競合相手から相手にされないような商品
・手間、暇がかかりそうなため、競合相手から相手にされないような商品
こういった商品の問題を何とか解決することで仕入れ、利益を出す。
仕入れは、「投機」にもなりうるし、「投資」ともなる。
ただ、この「投機」と「投資」は紙一重。
そういう点で、ギャンブルに陥る危険性を秘めている。
解決策をみいだし、リスクを人より下げられれば、利益を得られ、安定した「投資」とできる。
その裏づけが得られば、完全とはいかないまでも多少安心して仕入れることができる。
(これは、不動産投資でも同様だし、紙の投資でも同様だと思う)
この仕入れと同時並行的に考えるのが、資金繰りと販売先をどうするか。
(これも、販売先を出口戦略と考えれば、不動産投資、紙の投資でも同様)
この過程がこの映画では、詳細に描かれていく。
さらに、オラヴィの取扱い商品ジャンルは「絵画」という特殊なカテゴリー。
絵画に魅了され、人生を捧げられるほどに夢中になるがゆえに家族を顧みてこなかったのが、これまでのオラヴィの生き方。
「名前を失くした肖像画」を媒介にして、最晩年でこの2つ(仕事と家族)がつながっていく様子が美しく描かれている。
ハッピーエンドといえるか分からないが、個人的には、ビジネスの引退問題と家族の問題、仕事の集大成といった点では、ハッピーエンドと思う。
孫・オットーも祖父と同様、ビジネスの素質がある。
エスカルジュニアは、オラヴィに似たビジネス環境の中で何とか生活できていたということは、素質(?)がある(当時はあった)のかも。
今は、その素質は、封印し、アーリーリタイア生活に入っている。
その素質を封印しているのは、ビジネス(リスク)をとらなくても生活できる状況になっているというのが一番の理由。
そして、オラヴィ同様、ビジネス・投資にのめり込むことで、家族の問題を引き起こすかもしれないし、また、「投機」に陥って、それを重ねることで自滅してしまうかもしれないからというのもある。
アーリーリタイア生活に入った今、ビジネス(リスク)抜きで、オラヴィ、オットーのようにもっとアートに魅了されてみるのもいいかも。
そう考えているからこそ、この映画に出会えたと思う。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
で夢のセミリタイアを。


