こんにちは、
アーリーリタイア研究家
エスカルジュニアです。
「ある画家の数奇な運命」をみました。
素晴らしい映画に出会いました。
美しい映像、音楽、芸術、衣装と静かに進んでいく物語。
そして、この映画では、3時間の間、終始、「自由」について考えさせられることになります。
●「ある画家の数奇な運命」(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)
(ストーリー:U-NEXTから引用)
「世界屈指のアーティスト、ゲルハルト・リヒターの半生にイマジネーションを得た感動作。
ナチ政権下のドイツ。少年・クルトは叔母の影響から芸術に親しむ日々を送っていた。
だが精神を患った叔母は安楽死政策で命を奪われる。
終戦後、クルトは、東ドイツの美術学校に進学、そこで出会ったエリーと恋に落ちるが、
そこには非情な運命が待ち受けていた」
いくつかの「数奇な運命」が重なりながら進んでいきます。
1つめは、時代の流れの中で翻弄される人生・芸術面での「数奇な運命」。
時代背景としては、ナチスドイツ⇒敗戦(東西分裂)⇒東ドイツ⇒西ドイツ。
社会体制としては、ファシズム⇒戦争⇒社会主義⇒資本(自由)主義。
クルトの活動領域となる、芸術としては、退廃芸術の排除⇒社会主義リアリズム⇒前衛芸術?(絵は死んだ?)
自由な表現が抑圧される環境からようやく自由な表現のできる環境に転じたものの、今度は、「自由な芸術」について苦悩するクルト。
2つめは、恋愛面での「数奇な運命」。
クルトに影響を与えた叔母エリザベスに面影のあるエリザベス(エリー)との恋愛。
3つ目は、叔母エリザベスの死にまつわる「数奇な運命」。
エリーの父(義父)と叔母エリザベスとの接点。
芸術について苦悩した末のクルトの表現方法が、その接点へ。
義理父のみが知る真実に、クルトは無意識下でたどりつき、義理父につきつける。
物語が静かに進みながら、これら様々な「数奇な運命」がつながっていく。
そして、「自由」について。
社会体制によって制約をうける「自由」。
「自由があるのは、芸術だけ・・・
ゴミ収集者であろうと農民であろうと芸術家になり得る。
外からの影響を受けずに個々の力を伸ばせ。
諸君が自由でないと誰も自由になれない。
自分を解放することで世界を解放する」
ここ数年、世界規模で大きな社会の変化が起きている。
歴史は繰り返される。
この社会の変化の隙に乗じて、(「自由」とは逆の)誤った方向に進んでしまっていないだろうか。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
で夢のセミリタイアを。



【○「請願」と2030年の目標の最新記事】