2022年12月14日

やっぱり「1億総セミリタイア社会計画」には、ベーシック・インカムとベーシック・インカム市場が必要だったようです。BI市場92話


こんにちは、

セミリタイア研究家



これまで、「1億総セミリタイア社会計画」には、ベーシック・インカムとベーシック・インカム市場が必要としてきた。

ところが、前回記事では、今世界、日本が2050年にむけてすすめている、カーボンニュートラルの実現のためのカギとなるカーボンプライスの使い方次第で、ベーシック・インカム市場は、すぐに実現できるのでは?

と考えるにいたった。

(カーボンプライス「炭素税+排出権取引」)の税収を(ベーシック・インカム)で分配する。
これだけで、「ベーシック・インカム市場」に近い「新しい資本主義市場」をつくることができる。
わざわざ無から創造する手間はかからない。との考えから。

でも、本当に「新しい資本主義市場」は、「ベーシック・インカム市場」に近いのか?
「新しい資本主義市場」をつくれば、「ベーシック・インカム市場」として機能するのか?

ここで、「ベーシック・インカム市場」と「新しい資本主義市場」の違いについてみていく。
「新しい資本主義市場」と「ベーシック・インカム市場」との大きな違いは、生産が衣食住に集中していない(最低限の生活保障に限定していない)こととAI、ロボットの労働により人間が労働から解放されていない(効率化が未完成)ことの2点。

「新しい資本主義市場」が、「ベーシック・インカム市場」と同じ市場になるにあたって不足していることは、
・効率化が未完成なため⇒労働から完全に開放されない⇒より効率化(生産者側)できる余地あり
・衣食住に集中していない(最低限の生活保障に限定していない)ため⇒ベーシック・インカムの額が足りない⇒配られた後の使い方の工夫が必要(生活者側)

つまり、「新しい資本主義市場」は、まだ不完全で、「ベーシック・インカム市場」へ至るには、上記2つの課題を埋めていく必要がある。

そしてもう1つ「新しい資本主義市場」には、大きな問題がある。
カーボンタックスは、その性格上、おそらく、カーボンニュートラルが進むにつれて額が減少するので、次第にベーシック・インカムの財源がなくなっていく。
つまり、「新しい資本主義市場」のままでは、カーボンニュートラルが進めば進むほどベーシック・インカムの財源がなくなっていく。
「新しい資本主義市場」の段階では、ベーシック・インカムがいつかは消滅してしまうため、不完全。

前述の2点とこの問題をあわせた3つの課題を解決していく必要がある。
・生産が衣食住に集中していない(最低限の生活保障に限定していない)こと
・AI、ロボットの労働により人間が労働から解放されていない(効率化が未完成)こと
・「新しい資本主義市場」のみでは、ベーシック・インカムの財源が2050年(国のカーボンニュートラル目標年)に向けて消滅していくこと

これらを解決するには、「新しい資本主義市場」から「ベーシック・インカム市場」へと移行していく必要がある。

そう考えると(カーボンプライス「炭素税+排出権取引」+「ベーシック・インカム」後の資本主義市場)である「新しい資本主義市場」は、「ベーシック・インカム市場」へ進むための着火剤であり、通過点ともいえる。
なので、結局のところ、「1億総セミリタイア社会計画」には、ベーシック・インカムとベーシック・インカム市場が必要ということになる。

とはいっても、最短で、ベーシック・インカムとベーシック・インカム市場へ進むためには、カーボンプライスという着火剤が必要なのは間違いない。

また、(カーボンプライス「炭素税+排出権取引」+「ベーシック・インカム」後の資本主義市場)を「新しい資本主義市場」としていたが、「ベーシック・インカム市場」への過渡期の市場となるので、「新しい資本主義市場」改め、
「(カーボンプライス後)臨時ベーシック・インカム市場」としてみたい。


●「1億総セミリタイア社会(日本ユートピア社会)計画」

第1話〜第91話はこちらでご覧いただけます。


   ○1億総セミリタイア社会計画の要となるのが、

  「ベーシック・インカム市場」 (市場社会保障制度)です。


   ○1億総セミリタイア社会計画作成にあたり参考となった本をまとめています

  1億総セミリタイア社会(日本ユートピア社会)計画本棚

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