こんにちは、
セミリタイア研究家
エスカルジュニアです。
毎月読んだ本の中で面白かった本について
記録しています。
10月は7冊読みました。
●自由な生活(余暇)0冊
●真善美愛 2冊
○課題図書 0冊
●人類の生長のための活動 5冊
ジャンル毎分類(2022年累計)
1〜10月まで累計50冊
●自由な生活(余暇)7冊(14.0%)
●真善美愛 28冊 (56.0%)
○課題図書 0冊
●人類の生長のための活動 15冊 (30.0%)
10月に読んだ本の内で面白かったのは、最新カーボンニュートラルの基本と動向がよ〜くわかる本 脱炭素社会をめぐる全体像を概観
『「外部不経済」を内部化するため、炭素(=二酸化炭素)の排出量に応じて課金する仕組みがカーボンプライシングです』
カーボンプライシングといえば、炭素税や排出量取引制度。
「CO2排出1トンあたりの炭素税の価格は、フィンランドが9625円、スウェーデンが1万4400円、フランスが5575円、イギリスが2538円程度となっています。
日本でも2012年から「地球温暖化対策税」という名の炭素税が導入されましたが、1トンあたりの価格はわずか289円です。
CO2排出という外部不経済を内部化し、石炭火力の増加を抑制することが期待される炭素税ですが、このような低い価格では、効果が疑問視されています」
「経済界の主な反対理由は排出量取引制度を導入すると、日本企業の負担が増して、競争力が低下するとともに工場などの国外移転(炭素リーケージ)が起きてしまい、産業の空洞化を招くというものでした。
しかしながら、日本が足踏みをしている間に今や中国や韓国までもが排出量取引制度を導入済みであり、低炭素、脱炭素化に向けたグリーンなインフラや技術を急速に伸ばしています。
甘い目算で中国に工場進出した日本企業が現地の排出量取引制度によって大きな追加コストを強いられるケースも生じています。
もはや、競争力の低下や産業の空洞化といった言い訳が通用しないほど世界は先へと進んでいるのです」
「2021年7月、欧州グリーンディールの一環として炭素国境調整措置の規制案を発表しました」
「カーボンプライシングを導入し、堅実に脱炭素化をすすめているEUですが、カーボンプライシングを導入せず、取り組みレベルも低い国と比べると不利な立場に立たされる恐れがあります。
なぜなら、排出規制が厳しいEU域内でつくられた製品は製品価格が高くなる一方で、域外の排出規制が緩い国々でつくられた製品は、カーボンプライシングによるコストがゼロまたは、小さいため価格を低く抑えることができるからです。
そこでEUは、こうした不公平性を避けるために炭素国境調整措置を導入しようとしているわけです。
域外からの輸入品に対して、その製品に伴う温室効果ガスの排出量に応じて国境炭素税を課したり、域内からの輸出時に炭素税を減免したりします。
ただし、域外の輸出国側で、炭素税が課されている場合は、その金額を減免し、二重課税を防ぐとしています」
読み終えた感想・疑問として、
・世界が脱炭素を原因に戦前のようにブロック化してしまうのでは?
・ブロック化を避けるには世界の1トン単価を揃えればいいのでは?
・そもそも炭素価格に違いがあるのがおかしいのでは?(地球上どこでも空気は同じだから)
・累積排出量の多い国が主体となってルールづくりをせざるをえない?
・日本は、このままでは、世界で急速に進んでいる脱炭素レースから、取り残されてしまうのでは?
それは、経済的にも、環境保全的にも・・・。
「もはや、世界は先へと進んでいるのです」
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
で夢のセミリタイアを。


