2021年09月10日

「食料国産率」って知っていますか?

こんにちは、

セミリタイア研究家


去年から「食料国産率」という指標がはじまっているようです。

カロリーベースの食料自給率について農水省のサイトを見ていたときに発見。

「食料国産率は、飼料が国産か輸入かにかかわらず、畜産業の活動を反映し、国内生産の状況を評価する指標です。
総合食料自給率が飼料自給率を反映しているのに対し、食料国産率では飼料自給率を反映せずに算出しています」

では、「食料自給率」と「食料国産率」とは具体的にどう違うのか?

「例えば、牛肉のカロリーベースの食料自給率11%は国産飼料を用いて生産された国産牛肉をカウントしています。
これに対し、食料国産率43%は飼料が国産か輸入かにかかわらず、国内の畜産農家によって生産された国産牛肉全体をカウントしています。
すなわち、食料自給率と食料国産率の差(32%相当)は、輸入飼料を用いて生産された国産牛肉の分であることが分かります」

つまり、「食料国産率」は、飼料の国内、輸入については考えずに、国内産ならば、カウントするということのようだ。
去年(2020年)のカロリーベースの食料国産率は46%

こちらの計算の方法は、
1人1日当たり国産供給熱量(1,052kcal)/1人1日当たり供給熱量(2,269kcal)=46%

この、カロリーベースの「食料国産率」についてみてみる。
カロリーなので、糖質と脂質とタンパク質。
糖質は、コメ、小麦等といった穀類が中心であり、穀類は「飼料」を食べないので、「食料国産率」には関係ない。

「畜産業由来の動物」が食べる「飼料」が国内か輸入かの違いが、「食料自給率」と「食料国産率」の違いなので、
「畜産業由来の動物」に含まれる、脂質、タンパク質がその差となるということだ。

ところで、カロリーベースの食料自給率は、37%だった。
計算方法は、
1人1日当たり国産供給熱量(843kcal)/1人1日当たり供給熱量(2,269kcal)=37%

食料国産率での国産供給熱量(飼料は輸入ものの国内産)と食料自給率での国産供給熱量(飼料も含めて国内産)のカロリー差は、209kcal(1052-843)

この209kcalは、どの位か?
タンパク質のカロリーは、1g=約4kcal。
このカロリーはタンパク質の量でいうと、1人1日約52g。

食事摂取基準では、タンパク質の推奨量は、成人男性は一日60g、成人女性は一日50g。
この52gは、日本人女性に推奨されるタンパク質の量より多い。

日本人女性が、「国産」のお肉からのみタンパク質(52g)を摂取しているとする。
その、食べている「国産」のお肉についてみてみるとその飼料は、実は輸入しているということだ。
(お肉には、脂質もはいっていて、部位等によってカロリー数も変わってしまうので、今回タンパク質に限定して計算)

この「食料国産率」についての疑問が1つ。
この食料国産率は、食料の供給時ベースということだと思う。
お肉が食料として供給された時点において、飼料が国内産か輸入かといった評価をしているということでは?
もし、それが正しいなら、1つ疑問が生じる。

お肉由来のカロリーには、「飼料」(穀物等)のカロリーが隠れている。
言い方をかえると、動物達が日々食べている、カロリー

この、お肉由来のカロリーの背景として、輸入「飼料」は、どの位動物に与えられているのだろうか?
もし、この動物が日々摂取する「飼料」(穀物等)の総カロリーを「食料国産率」に反映させるならば、「食料国産率」は下がるのだろうか?

去年(2020年)の日本の飼料自給率は25%と低いので、おそらく下がると思うのだが・・・、下がるとしたらどの位?

もちろん、食料自給率にも同様の疑問が生じる・・・。

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

で夢のセミリタイアを。

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札幌で腸内会活動中です。







posted by エスカルジュニア at 14:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | ○アーリーリタイア夫婦流「メガ健康法」
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