こんにちは、
セミリタイア研究家
エスカルジュニアです。
我が家において、戦争、暴動、大規模災害、原発事故、大規模疫病等といった突発的に発生するリスク以外、つまり平静状況下でのセミリタイア生活におけるリスクは、大きく2つある。
2大リスク、それは、「食のインフレ」と「病気になる」ことだ。
さらに「病気になる」ことのリスクには、「病気になる」こと自体に加え、「医療費の上昇」もある。
まずは、「食のインフレ」について。
基本生活費を「衣・食・住」の視点でみていく。
「住」について。
家は、ローンのない状態。
また、習慣や生活がミニマル化されているので、家電品、車等の買い替え費用や、維持費用も含めての固定費、そして、所有にともなう光熱費などの変動費が限定化されている。
家計をミニマル化することにより、ライフプランで将来を想定しやすい状態にしている。
「衣」も同様だ。
「衣・食・住」の中で、最重要視しているのは、「食」。
「食」のみ、ミニマル化をしていない。
その理由は、もう一つの大きなリスク「病気になること」を限定的にするためだ。
そのために逆に「食」分野での物価上昇が1つめの大きなリスクとなってしまう。
もう1つの大きなリスクが「病気になる」こと。
「病気になる」ことと同時に「医療費の上昇」もリスクだ。
病気になることによって、まず、基本生活費に上乗せされることになるのが、診療費、薬代、病院への交通費だ。
現在、医療費の負担割合は、原則
6歳(義務教育就業前)未満2割負担
70歳まで3割負担
75歳まで2割負担(現役並み所得者3割負担)
75歳以上1割負担(現役並み所得者3割負担)
70歳まで3割負担
75歳まで2割負担(現役並み所得者3割負担)
75歳以上1割負担(現役並み所得者3割負担)
成人が、現役並み所得以下で、100歳まで生きるとすると、75歳以降1割負担が続くなら、25年間は、1割負担の恩恵を受けることができる。
加齢に伴い医療費の増加するであろう人生後半の負担が低くなる。
日本の健康保険制度は、有難い制度だ。ただ、財政上の問題もあり、このまま、現在の制度が続くかは、分からない。
3大成人病や、糖尿病、高血圧等の慢性の疾患になると生涯を通して、医療費がかかることになる。
現在51歳の自分(100歳寿命と想定)が慢性の疾患になったとしてみると、70歳までの19年間は3割負担、その後75歳までの5年間は2割、そして100歳までの25年間1割負担だ。
51歳の誕生日に、慢性的な疾患になり、毎月、診療費、薬代、病院への交通費合計で5000円(内訳診療代、薬代3000円、交通費2000円とする)かかるようになるとする。
この場合の、生涯におけるその費用を計算してみると、
年間6万円(5000円×12月)×19年で114万円、その後5年間、2割負担で、年間4万8000円(4000円×12月)×5年で24万円、その後25年間は1割負担で、年間3万6000円(3000円×12月)×25年で90万円。
生涯医療費228万円だ。これが「病気になる」リスクだ。夫婦2人ならば約456万の医療費だ。
これに「医療費の上昇」リスクが加わるとどうなるか。つまり、負担割合が変わり、仮に全年齢3割負担になったとすると、年間6万円×49年で294万円だ。
一人66万円の上昇。夫婦2人で132万円の上昇だ。2人で約600万の医療費に上昇する。
慢性的な疾患が2つになると二倍、3つになると三倍。三倍だと二人で約2000万の医療費負担になる。
この計算には、介護費用や手術代などは入っていない。青天井になる可能性がある。
さらに時間もかかる。1回の通院に半日かかったとすると月6時間で年間72時間。49年で3528時間。単純に24時間で割っても147日だ。
夫婦2人ならば、294日。
慢性的な疾患が2つになると二倍、3つになると三倍。三倍だと二人で約882日だ。
これは1日を24時間で計算した日数なので、1日に活動できる時間を12時間で計算しなおすと倍の1764日を通院で使うことになる。
慢性的な疾患が3つあると、人生のうちの約5年が病院通いのみの時間となる。
夫婦2人で、それぞれ慢性的な疾患が3つあると医療費約2000万円、病院通いのみの日が約5年から約10年だ。
これに、薬を飲む時間、病気に関連して使う時間を含めるとさらに大きくなる。
加えて、健康的に活動できる時間が減少する可能性も高くなる。
セミリタイア生活の持続可能性が下がってしまう。
「医療費の上昇」を含めて「病気になる」ことのリスクは大きい。
これが2つめの大きなリスクだ。
ライフプランで想定している以上の上昇が怖い。
今、「食」をミニマル化しないのは、「食のインフレ」が想定内の現時点は、ライフプランも想定内で推移している状態であり、その期間中は、いつ起こるかわからない「病気になる」リスクを少しでも抑える努力をしておこうという理由から。
リスクの変動を限定的にしていきたい。
「食のインフレ」リスクと「病気になる」リスクを調整しながらコントロールしていく必要がある。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
で夢のセミリタイアを。


