2018年11月03日

電力の「価格高騰に対処するため、料金が上がったら電力消費量を減らすという方法をとることは容易ではない」



こんにちは、

セミリタイア研究家


毎月読んだ本の中で面白かった本について
記録しています。
9・10月は10冊読みました。

ジャンル毎分類(2018年累計)
10月まで累計53冊

●セミリタイア生活 51冊(96.2%)
○真・善・美 37冊
○衣・食・住 14冊

●セミリタイア収入 2冊(3.8%)
○不動産 0冊
○紙の資産 0冊
○ビジネス 2冊

その内で面白かったのは、


「電力需要は、時間帯、曜日、天候、その他の変動要因によってかなり変化する。
ところが電気は貯蔵できないため、経費の高い発電所でも必要なのはピーク需要時だけで時間によってはひまになることがある。
独占システムでは、事業者は連続的に運転するように設計された低コストの設備をつかってベース負荷をまかない、高需要期には、よりコストの高いピーク負荷用設備で不足分を補ってきた。

市場の場合には、論理と限界費用にしたがって発電所をえらぶ司令塔は存在しない。
司令塔は価格というシグナルにとってかわられたのだ。
1日の大半が待機状態にある発電所の所有者は、ピーク需要時に受け取る料金で、待機時の損失を補填しなければならない。
そのため、競争市場であっても価格は上下する。
この価格の変動は、需要の少ない時間帯であっても極度に高い価格を維持したい民営企業が市場支配力を行使することが容易だったり、人為的に電力不足の状態をかんたんにつくりだせたりしたために、いっそう激しいものになった」

「平均的な消費者にとっては、こうした価格高騰に対処するため料金が上がったら電力消費量を減らすという方法をとることは容易ではない。
その理由は第1に平均的な世帯には、いつ電力卸売価格が高騰するかわからないからだ。
第2に電力小売業者は通常、一般世帯に対しては消費総量によって料金を請求し、いつ消費したかは問わない。
第3に電力需要はそれほど柔軟性のあるものではない。ことに消費量は過去に購入した電化製品のエネルギー効率や家主が設置した機器といった要因によって決まってくる」

米国や英国の電力自由化による多くの問題点が描かれている。
日本も1995年から時間をかけながら、電力自由化を進めている最中だ。
公益事業は、国営がいいのか、民営がいいのかについて考えさせられる。

ベーシック・インカム市場の運営主体をどうするのか?にもつながる。

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

で夢のセミリタイアを。

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posted by エスカルジュニア at 10:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ●アリリタ生活(少欲)
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