こんにちは、
セミリタイア研究家
エスカルジュニアです。
「NHKスペシャル マネーワールド 資本主義の未来(2)国家VS超巨大企業」
をみました。
その内容は、
○グローバル企業の租税回避
その額、世界全体で2400億ドル(約24兆円)
世界の法人税収の1割
租税回避→税収減→公共サービス減→
消費税増税→国民負担増
○グローバル企業が国家を訴える
その数、700件 109カ国
エクアドルがアメリカの
大手石油会社から訴えられている
その額、1兆円
ISD条項の影響(相手国との間に結ばれるルール)
TPPにもISD条項に似た条項が入っている。
●なぜ企業が国家を飲み込むほど
巨大化してしまったのか?
(第二次世界大戦後)
国内市場の拡大
↓
高めの関税(国内企業保護)
出資・投資の制限(自国から資本が出ないように)
出資・投資の制限(自国から資本が出ないように)
↓
(経済成長伸び悩む)
マーケットを国内から世界へ 新自由主義
規制緩和
規制緩和
↓
軍事技術開放(インターネット等)
↓
巨大なグローバル企業が世界を席巻
↓
(リーマンショック)
財政危機対応で国家弱まる
↓
グローバル企業>国家
●この先、世界はどうなる?
資本主義がグローバル化しているのに
国家がグローバルでない。
全世界的な統治の必要性。
●新しい時代の国家と資本主義
○国にかわるものを作り出す。
○国家の役割をかえる。
現在の資本主義がうまくいっていないのなら
新しいシステムを作るべき
といったものでした。
では、どうすればいいのか
勝手に考えてみました。
国家の役割をかえることの事例として
スペインの小さな村の取り組みが
紹介されていました。
その村では、競争を制限する。
衣食住には競争を持ち込まない。
個人の土地所有は認められていない。
土地は村が所有し、
月15ユーロ(2000円弱)で貸出。
食べ物は配られる。
最低限の生活にはお金がかからない。
さらに村人に配った後の農作物で加工品を作る。
この施策により、若い労働者が増えている。
村の収入もアップ。
競争を制限することで逆に成長した。
というもの。
資本主義を制限し、人の最低限の生活を確保し、
余剰部分について資本主義を適用する
というものだと思うのですが、
1つの面白い発想(地方活性化策としても)
と感じました。
まず、資本主義が先で、その結果、
再配分をするのが今の資本主義。
この村のやり方では、まず、配分をして、
のこりもので資本主義。というもの。
資本より人を優先する。
衣食住にかかわる資本のほとんどを
行政下におく。
最低限の生活で満足なら、最低限の労働。
豊かさを求めるなら、
求める豊かさに応じて働く。
という選択をすることができる。
ただ、
収穫がなかった場合、食糧はどうするのか
とか
皆ちゃんと働くのか
とか
村単位なら可能かもしれないが、
国レベルで可能なのか
等いろいろ問題はありそうですが。
(日本の江戸時代はこれに近かったのかも)
そもそも
グローバル企業が巨大になりすぎてしまった。
その対策として、
国はいらない=グローバル企業優先(無政府?)
国には手が負えない=世界政府
国の復活=競争の制限
(レベルの大小有、レベル大きければ社会主義化?)
資本主義が行くところまで行くのか?
それとも
グローバル化の反動として
資本主義を制限していくのか?
音量のつまみをどこかにあわせるかのように
資本主義のつまみを調整しなければいけない
段階にきているのかも。
ただ、その調整をするときに
どれも破壊を伴う。
皆はそれを受け入れられるのか?
そうなる前に、グローバル企業が自発的に
制限してくれないものか?
国から奪っていてもさらに
奪おうとするのだから無理か。
では、国連がグローバル企業の株主になり、
モノ申すと同時に
配当を通じて、奪われた国々に戻すっていうのは?
グローバル企業が、
国の配分機能を奪っているのだから
その資本に介入して間接的に配分する。
ただ、その原資はどこに・・・・。
まあ、日本はすでに、
大切な年金や日銀を使って
国内では似たようなことを
やっているのかもしれませんが・・・。
それも副作用がありそうな気がします。
グローバル企業が直接、行政サービス、
福祉政策を行う訳がないので、
どう考えても国を守らないと
いけないと思うのですが。
消費者は、便利さ・安さ
につられて、
グローバル企業にお金を落とし、
その成長を助けていく。



で夢のセミリタイアを。