2016年06月03日

約3000坪の家から約3坪の家に引っ越しした人の話。

こんにちは、エスカルジュニアです。


約3000坪の家から約3坪の家に

引っ越しした人というのは、

方丈記を書いた鴨長明。


方丈記は、

鎌倉時代の初め(1212年)に書かれました。

鴨長明の晩年の住まいは、

方丈(一丈四方)の庵。

1丈は約3.03mなので、

庵の面積は約9平方メートル。


今でいう小さめの

ワンルームマンションサイズ。


鴨長明は、

京都の下鴨神社の神職の家で生まれ、

62歳で亡くなるまでの間に数回転居。


約3000坪の家から約300坪の家へ、

そして晩年は、約3坪の庵。

1000分の1サイズへ。


では、どうして、そういった

ライフスタイルをとるようになったのか。


方丈記前半に鴨長明が経験した

災いが書かれています。

安元の大火、

治承の辻風、

福原遷都、

養和の飢饉、

元暦の大地震(京都を襲った巨大地震)。

さらに平安時代末期の戦乱の時代を経て

鎌倉時代へ。

何度となく大災害が発生し、生命の危険とともに、

災害の度に家を建て直す必要があったのでは。

社会が混乱し、不安な時代であったことが

推測されます。

鴨長明は、こういった天災・人災を経験し、

都会は危険と感じ都を出て

小さな庵を建てて暮らすことに。

小さな庵で、地方移住、シンプルライフを

満喫されていたようです。



バッド(下向き矢印)バッド(下向き矢印)バッド(下向き矢印)こちらもどうぞ





で夢のセミリタイアを。
posted by エスカルジュニア at 08:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | ●アリリタ生活(少欲)
この記事へのコメント
エスカルジュニア様、こんにちは。

方丈記が3坪の庵での日記ということだけは知っていましたが、
長明さんは、大変混乱していた時代を過ごされたんですね。
今、小屋暮らしをしたい人が増えているのは、混乱した時代が
今後、来るからかもしれませんね。
Posted by sanou at 2016年06月03日 17:14
sanouさんへ

コメントありがとうございます。

方丈記といえば、冒頭の『行く川の流れは絶えずして・・・』のイメージが強いですが、今回改めて、読んでみると、『災害』、『地方移住』、『ミニマリスト生活』がキーワードの随筆といった印象でした。小屋暮らしをしたい人が増えている・・・。私も、読んでいて感じました。長期的には、大きな災害が周期的に発生する日本では、そういったライフスタイル志向は、周期的に発生するのかもしれないですね。
Posted by エスカルジュニア at 2016年06月03日 20:13
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/175545190
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック