こんにちは、
セミリタイア研究家
エスカルジュニアです。
今回コロナで起きている状況をみると、考えざるをえないのは、
今生きているグローバル資本主義(新自由主義的資本主義)ってとても脆い社会制度なのか?ということ。
資本主義とは、「生産手段を資本として持つ資本家が、自己の労働力以外に売るものを持たない労働者から労働力を商品として買い、それを上回る価値を持つ商品を生産して利潤を得る経済構造」
簡単には、資本家が中心のシステムで、資本=お金をまわしていく仕組み。
資本主義は動的で常に場所、形等、変化しつづけている。
現在中心形態である、グローバル資本主義(新自由主義的資本主義)は、グローバル化、格差拡大がその特徴だろう。
経済活動のグローバル化が進み、国境がなくなっている。
そこに国境のないコロナが国境のないグローバル社会を侵食し、そしてグローバル資本主義を止めてしまっている。
コロナにより、資本主義システムの主体である資本家、労働者が止まって、お金が回らなくなったときに、動けるのは国しかいない。
非常時には、資本主義システムの中にあるストック(企業や家計の持つ貯蓄や商品)を取り崩すことで対応できるが、そのストックには、個人差、企業差がある。
グローバル資本主義による格差が広がっているためにストック差も拡大しているだろう。
個人や企業は、ミニマリズム、効率化を追求してきたために社会から商品のストック量を減らしてしまっているのかもしれない。
国はこれまで、災害等の地域的、部分的な問題には、社会保障的政策で対応できた。
しかし、グローバル資本主義全体が、あっという間に止まった今回、世界の多くでベーシックインカム的支給を行うということは、時間的、量的、全体的問題から、社会保障的政策では対応しきれないということだろう。
グローバル資本主義にとって、ベーシック・インカムの存在感が増しているのではないか。
今の、グローバル資本主義経済は、とても大きな脆弱性の上に成り立っており、このままの社会構造のままなら、その対応策については、時と場合によっては、ベーシック・インカムがベストでないが、社会保障政策よりもベターな選択になってきているのではないか。
つい最近まで、ベーシック・インカムは、日本ではありえない、夢物語だと思われていた。財源や官僚機構の問題からといった声が多かった。
エスカルジュニアの空想する「1億総セミリタイア社会計画」の根幹は、「AI+ベーシック・インカム+ベーシック・インカム市場」。
ベーシック・インカムは欠かせないが、実現はまだまだ先のことだと考えていた。
今の資本家寄りの自民党、さらに資本家寄りの現政権の側から、まさか期間限定とはいえベーシック・インカム(的)支給が行われるとは思っていなかった。(資本家にとって、働く人がいなくなっては困るから)
ベーシック・インカム(的)支給の選択をした理由としては、コロナで経済が止まってお金が回らなくなるから仕方なく、選挙対策、支持率維持、政権維持等といった短期的な理由の他に4つの潜在的な理由の可能性が考えられる。
1つ目は、前述のように今のグローバル資本主義の脆弱性に対して危機感をいだいている?
2つ目は、1つ目とも関連するが、資本家の側で社会保障費用に対して、国(国民)に押し付ける口実がえられる?
ベーシック・インカムは、資本家の社会保障負担を軽減するだろうから。
3つ目は、グローバル資本家にとって労働者がいらなくなってきている?
4つ目は、世界中で、これだけ大きな財政出動をするということは、グローバル資本家にとって有利となるような、別の意図がある?
いづれにしても、グローバル資本主義が根本的問題点なのだから、グローバル資本主義の中心にいるグローバル資本家の側にもベーシック・インカム制度に参加、協力する義務はあると思う。
貢献ではなく義務だろう。
これがなければ需要の喪失といった点で、資本主義が存続できなくなるのだから。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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●「1億総セミリタイア社会(日本ユートピア社会)計画」
第1話〜第80話はこちらでご覧いただけます。
○1億総セミリタイア社会計画の要となるのが、
「ベーシック・インカム市場」 (市場社会保障制度)です。
○1億総セミリタイア社会計画作成にあたり参考となった本をまとめています。