こんにちは、
セミリタイア研究家
エスカルジュニアです。
地震直後から、北海道にあるセコマ約1100店の内1050店が営業をはじめていました。
どうしてそんなことが可能だったのか?
この記事を見て思ったのは、「セコマは北海道民にとってのセーフティーネットだ」
(転載開始)
製・配・販で地震対応、営業続けたセコマ社長に聞く、全道停電は想定外。
2018/09/15 日本経済新聞 地方経済面
北海道で震度7を観測した地震で、いち早く店を開けネット上で「神対応」などと評判になったセコマ。
丸谷智保社長は「さすがに全域停電は想定できなかった」と話しつつも「製・配・販のサプライチェーンをグループで運営していることが早期の立て直しにつながった」と語った。
丸谷智保社長は「さすがに全域停電は想定できなかった」と話しつつも「製・配・販のサプライチェーンをグループで運営していることが早期の立て直しにつながった」と語った。
(中略)
――セコマは地震後も営業を継続した店が多かった。
「全店でガソリン車につないで、車を空運転させると発電できる非常用キットを常備している。これでハンディー端末やレジを動かせたので営業ができた。
普通の車ならガソリン満タンで1日以上発電し続ける。今後は電気自動車を蓄電機能として活用できないか研究したい」
「店内で調理した弁当や丼物を出す『ホットシェフ』も生きた。電気が来なくても一部店舗で導入しているガス釜で米をたき、当初はおにぎりだけを作って提供した。
温かい物が食べられると感謝された。ホットシェフは東日本大震災で被災した北関東の店でも評判が良く強化してきた」
「全店でガソリン車につないで、車を空運転させると発電できる非常用キットを常備している。これでハンディー端末やレジを動かせたので営業ができた。
普通の車ならガソリン満タンで1日以上発電し続ける。今後は電気自動車を蓄電機能として活用できないか研究したい」
「店内で調理した弁当や丼物を出す『ホットシェフ』も生きた。電気が来なくても一部店舗で導入しているガス釜で米をたき、当初はおにぎりだけを作って提供した。
温かい物が食べられると感謝された。ホットシェフは東日本大震災で被災した北関東の店でも評判が良く強化してきた」
――災害への備えで最も重要なことは何か。
「店の備えも大事だが物が届かなければ継続営業できない。今回は北海道東部の被害が比較的少なく、
16年に大災害を想定して稼働した釧路市の新物流センターが威力を発揮した。自家発電設備がセンター内の全電力を供給し、給油施設は最大3週間程度の燃料を備蓄できる。
4割程度の燃料を札幌に移し、トラックを継続的に動かすことができた」
「うちも含め物流会社の主要拠点は地震が直撃した道央圏にある。今回は停電もあってここがやられ、在庫が運べないなど物流機能がマヒした。
セコマは北関東にも店があり、茨城県にある物流拠点にメーカーから飲料・食料をかき集め、フェリーで苫小牧に送った。
サプライチェーン全体をグループで管理している強みが出た」
「店の備えも大事だが物が届かなければ継続営業できない。今回は北海道東部の被害が比較的少なく、
16年に大災害を想定して稼働した釧路市の新物流センターが威力を発揮した。自家発電設備がセンター内の全電力を供給し、給油施設は最大3週間程度の燃料を備蓄できる。
4割程度の燃料を札幌に移し、トラックを継続的に動かすことができた」
「うちも含め物流会社の主要拠点は地震が直撃した道央圏にある。今回は停電もあってここがやられ、在庫が運べないなど物流機能がマヒした。
セコマは北関東にも店があり、茨城県にある物流拠点にメーカーから飲料・食料をかき集め、フェリーで苫小牧に送った。
サプライチェーン全体をグループで管理している強みが出た」
――全域停電は想定していたか。
「さすがに想定外(苦笑)。例えば地震の多い道東部が災害にあい、道央や道北から支援する体制はあるが、全道でほぼ同時に長期間停電するというのは意外だった。
全域停電への備えは今後の課題だが、全工場に自家発電を入れるなどといった施策はコスト面で現実的ではない」
「全域停電で一番心配したのは根室などに備蓄している魚介類の冷凍設備だった。製造途中の牛乳も停電によって廃棄せざるを得なかった。
生産・製造部門を持っている分、全域停電の影響を受けた。ハード面の損害、工場が稼働できなかったことによる機会損失などを考慮すれば、被害額は簡単に数億円になる」
「さすがに想定外(苦笑)。例えば地震の多い道東部が災害にあい、道央や道北から支援する体制はあるが、全道でほぼ同時に長期間停電するというのは意外だった。
全域停電への備えは今後の課題だが、全工場に自家発電を入れるなどといった施策はコスト面で現実的ではない」
「全域停電で一番心配したのは根室などに備蓄している魚介類の冷凍設備だった。製造途中の牛乳も停電によって廃棄せざるを得なかった。
生産・製造部門を持っている分、全域停電の影響を受けた。ハード面の損害、工場が稼働できなかったことによる機会損失などを考慮すれば、被害額は簡単に数億円になる」
(転載終了)
セコマが地震後も営業を継続できたのは、経営者の災害想定の範囲が広かったから。ということが分かります。
営業できた理由について、記事から抜粋すると
・全店でガソリン車につないで、車を空運転させると発電できる非常用キットを常備している。これでハンディー端末やレジを動かせたので営業ができた。
・店内で調理した弁当や丼物を出す『ホットシェフ』が生きた。電気が来なくても一部店舗で導入しているガス釜で米をたき、当初はおにぎりだけを作って提供した。
・16年に大災害を想定して稼働した釧路市の新物流センターが威力を発揮した。
・自家発電設備が釧路市の新物流センター内の全電力を供給。
・給油施設は最大3週間程度の燃料を備蓄できる。4割程度の燃料を札幌に移し、トラックを継続的に動かすことができた。
・セコマは北関東にも店があり、茨城県にある物流拠点にメーカーから飲料・食料をかき集め、フェリーで苫小牧に送った。
・サプライチェーン全体をグループで管理している強みが出た。
・店内で調理した弁当や丼物を出す『ホットシェフ』が生きた。電気が来なくても一部店舗で導入しているガス釜で米をたき、当初はおにぎりだけを作って提供した。
・16年に大災害を想定して稼働した釧路市の新物流センターが威力を発揮した。
・自家発電設備が釧路市の新物流センター内の全電力を供給。
・給油施設は最大3週間程度の燃料を備蓄できる。4割程度の燃料を札幌に移し、トラックを継続的に動かすことができた。
・セコマは北関東にも店があり、茨城県にある物流拠点にメーカーから飲料・食料をかき集め、フェリーで苫小牧に送った。
・サプライチェーン全体をグループで管理している強みが出た。
製・配・販のサプライチェーン全体を管理するということは、メーカー、物流、小売りを自ら行い、すべてを管理するということ。
北海道という広大な土地の中において、それは、決して効率的ではない部分もあるはず。
その上、事業の仕組みの中にコストのかかる、災害発生を想定した仕組みまでをも入れている。
まるで、自治体レベルの対応力。
北海道という厳しい自然環境の中で、また、本州と離れた北海道という島での事業では、当たり前なのでしょうか?
東日本大震災後には、買い占め等により、お店にいっても商品がないといった状況が長引いていました。
今回、札幌で地震後の様子を見ていると、そこまでの混乱はなく、東日本大震災の時に比べて商品も店頭に揃ってきているのが早いと感じます。
もしかすると、セコマの供給力のおかげで地震後の商品供給の混乱が抑えられたといえる部分もあるのでは?
セコマに行けば、何か食べるものがある。だから、急いで買い占める必要がない。といった安心感がある。災害時にはその安心感が重要なのではないでしょうか?
そういった意味において、セコマは北海道民にとってのセーフティーネットなのでは。
近江商人の三方良しは「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」。
売り手と買い手がともに満足し、また社会貢献もできるのがよい商売であるということ。
見せかけの社会貢献かどうか。こういった災害時に企業姿勢がみえてきますね。
地震後の停電により物流が止まってしまいました。ネットで頼んだ商品はすぐには届きませんでした。
そんなときに頼りになるのは、身近なお店や企業です。
身近にある、本気な「世間良し」のお店や企業を見抜く力を普段から鍛えると同時に、そのお店や企業を利用していれば、もし災害が起きても何とかなるだろうという安心感を得られるのではないでしょうか?
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
で夢のセミリタイアを。


